
2025.07.05 更新
ウレタン防水の特徴と利点
ライトペイント髙井です。安城市、刈谷市、知立市を中心に西三河で外壁塗装、防水工事をしております。 宜しくお願い致します! 長く安心して住める住環境を整えましょう! ウレタン防水の特徴と利点とは?建物を守る優れた防水工法を解説! 建物の屋上やベランダ、バルコニーなどの防水工事において、最も多く使用されている工法の一つがウレタン防水です。戸建住宅からビルやマンションまで幅広く採用されており、現場で液状の材料を塗布して防水層を形成することで、雨水の侵入を防ぐという重要な役割を果たしています。 この記事では、ウレタン防水の特徴や利点、施工におけるポイントなどを詳しく解説していきます。防水工事を検討されている方や、施工会社様が施主に説明する際の参考としてもぜひお読みください。 1. ウレタン防水とは? ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を現場で塗布し、防水層を形成する工法です。ウレタンとは、ゴムのように弾力があり、耐水性や耐久性に優れた素材で、塗布後に硬化し、継ぎ目のない一体的な膜を作ることができます。 ウレタン防水の構成 通常、以下のような工程で施工されます: 下地処理:埃や油分、ひび割れの補修などを行います。 プライマー塗布:下地との密着性を高めるための接着剤のような役割。 ウレタン樹脂の塗布(1〜2層):厚みを持たせて施工します。 トップコート塗布:紫外線や風雨から防水層を守る仕上げ材。 この工程を通して、強靭で柔軟性のある防水層が完成します。 2. ウレタン防水の特徴 (1)継ぎ目のない美しい仕上がり 液体状の材料を塗り重ねていくため、継ぎ目のないシームレスな防水層ができます。これにより、雨水の侵入経路を最小限に抑えることができます。複雑な形状の屋根や、設備が多く設置された屋上でも対応可能です。 (2)柔軟性があり、ひび割れに強い ウレタンはゴムのような柔軟性があるため、建物の動きや下地の微細なひび割れにも追従します。これにより、雨漏りリスクを大幅に低減できます。 (3)軽量で建物への負担が少ない ウレタン防水の防水層は非常に軽量です。そのため、木造住宅や古い建物など、荷重に不安がある場合でも安心して施工できます。 (4)重ね塗りが可能でメンテナンスが簡単 既存のウレタン防水層の上から**重ね塗り(改修工事)**が可能です。下地を剥がさずに施工できるため、コストや工期の削減にもつながります。 3. ウレタン防水の主なメリット メリット①:施工場所を選ばない 液体で施工するため、凹凸のある面や複雑な形状にもぴったり密着します。配管や架台、エアコンの室外機など、障害物が多いベランダや屋上でも問題なく施工可能です。 メリット②:高い防水性能と耐久性 適切な施工と定期的なメンテナンスを行えば、10〜12年程度の耐用年数が見込めます。トップコートを定期的に塗り替えることで、さらに寿命を延ばすことも可能です。 メリット③:施工価格が比較的リーズナブル 他の防水工法(例:アスファルト防水やシート防水)に比べて施工価格が安価で、費用対効果の高い防水方法として人気です。住宅リフォームやマンション修繕でも多く採用されています。 メリット④:音や匂いが少ない FRP防水のように強い刺激臭がなく、臭気が比較的マイルドです。また、施工時に大きな音が出ないため、近隣への影響も最小限に抑えられます。 4. ウレタン防水の種類と選び方 ウレタン防水には、主に以下の2種類があります。 ■ 密着工法 下地にプライマーを塗布し、ウレタン樹脂を直接塗布して密着させる方法。比較的安価で施工も簡単ですが、下地の状態に大きく左右されるため、下地処理が非常に重要です。 ■ 通気緩衝工法(絶縁工法) 通気シートを敷き、その上にウレタン樹脂を塗布する方法。下地に含まれた湿気を逃す構造のため、防水層の膨れや剥がれを防止できます。湿気が気になる屋上や古い建物に適しています。 施工場所の環境や状態によって、最適な工法を選択することが長持ちする防水層をつくる鍵となります。 5. ウレタン防水の注意点・デメリット ウレタン防水は優れた工法ですが、いくつかの注意点もあります。 硬化まで時間がかかる:乾燥・硬化に24時間以上必要で、天候の影響を受けやすいです。雨天時や高湿度の日は施工に不向き。 職人の技術によって品質に差が出やすい:手作業で塗布するため、施工者の技量が品質に大きく影響します。 紫外線に弱い:ウレタン防水層そのものは紫外線に弱く、必ずトップコート(保護層)で仕上げる必要があります。トップコートの定期的な塗替え(5年程度)が推奨されます。 6. ウレタン防水はこんな場所におすすめ! 戸建て住宅のベランダ・バルコニー マンションの共用廊下や屋上 ビルの屋上や機械室まわり 屋根の改修工事(軽量な防水が求められる場合) 特に、「複雑な形状」「コストを抑えたい」「重ね塗りで簡易に改修したい」といったニーズがある現場に最適です。 まとめ:柔軟性とコストパフォーマンスに優れたウレタン防水 ウレタン防水は、柔軟性・密着性・対応力に優れた防水工法であり、住宅からビルまでさまざまな建物に活用されています。継ぎ目のない仕上がりや、重ね塗りの容易さ、施工コストの安さなど、非常に多くのメリットがあります。 ただし、適切な施工技術と定期的なメンテナンスが求められるため、信頼できる業者に依頼することが大切です。 防水工事をご検討中の方は、ぜひウレタン防水を候補の一つとして考えてみてはいかがでしょうか?塗装の豆知識