
2025.05.17 更新
FRP防水を長持ちさせる秘訣とは!
ライトペイント髙井です。安城市、刈谷市、知立市を中心に西三河で外壁塗装、防水工事をしております。 宜しくお願い致します! 長く安心して住める住環境を整えましょう! ベランダFRP防水を長持ちさせる秘訣|施工業者が教える正しいメンテナンス方法 【写真1:施工直後のベランダFRP防水の全景】 こんにちは。今回は、ベランダに多く採用されている「FRP防水」をできるだけ長く、安心して使い続けるための秘訣について解説します。FRP防水は耐久性が高く、住宅用ベランダにとても適した防水工法ですが、「ノーメンテナンスでOK」というわけではありません。 実は、正しい知識とちょっとした気配りで、防水層の寿命を大きく伸ばすことが可能なんです。この記事では、FRP防水の基本から、長持ちさせるための具体的なメンテナンスポイントまで、写真付きでわかりやすく解説していきます。 そもそもFRP防水とは? 【写真2:施工中のFRP防水。ガラスマットの敷設風景】 FRP防水とは、「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」を用いた防水工法です。ガラス繊維(ガラスマット)とポリエステル樹脂を組み合わせて作る防水層は、非常に硬く、衝撃や摩耗に強いのが特徴です。 主に住宅のベランダ・バルコニー・屋上など、比較的小面積な場所に使われます。 FRP防水の耐用年数はどのくらい? FRP防水は、施工後10年程度が目安とされますが、環境や使い方によって大きく変わります。実際には、10年未満で劣化が始まるケースもあれば、15年以上も問題なく機能しているケースも。 この差を生むのが、「メンテナンス」なのです。 FRP防水を長持ちさせる7つの秘訣 1. 定期的にトップコートを塗り替える 【写真3:トップコート塗布中の様子】 FRP防水の表面には「トップコート」と呼ばれる保護塗料が塗られています。このトップコートが紫外線や風雨から防水層を守っているため、3〜5年に一度を目安に塗り直すことで、劣化を大幅に抑えることができます。 トップコートの劣化サイン: 色あせ 表面のざらつき ヒビ割れ これらが見られたら塗り替えのタイミングです。 2. 重い物を置かない・引きずらない 【写真4:ベランダに置かれた植木鉢(NG例)】 FRP防水層は硬いですが、衝撃や摩擦で傷がつくと水が浸入する恐れがあります。特に重い植木鉢や金属製の家具などを引きずるのは避けましょう。 設置したい場合は、ゴムマットを敷いたり脚にクッションをつける工夫が大切です。 3. 雨水がしっかり流れるようにする 【写真5:排水口にたまった落ち葉(NG例)】 ベランダの排水口(ドレン)にゴミや落ち葉がたまると、雨水が溜まって防水層に負担がかかります。特に秋は注意が必要。月1回を目安に排水口の掃除をしましょう。 4. 定期的な点検をする(年1回が目安) 【写真6:ひび割れを点検している作業員】 防水層にヒビや膨れ、色むらなどがないか、年に一度は目視点検を。気になる症状があれば、早めに業者に相談することで大規模修繕を防げます。 5. DIY補修は避ける 市販の防水補修材を使ってDIYするケースもありますが、誤った施工でかえって劣化を早めることもあります。特にFRPは樹脂の種類や硬化剤の分量が重要で、一般の方には難しい部分が多いです。 小さな不具合も、できるだけプロに相談するのが安全です。 6. 施工業者の選定を慎重に 【写真7:信頼できる施工業者の作業風景】 FRP防水は、下地処理やガラスマットの貼り方など、職人の腕が仕上がりと寿命に大きく影響します。価格だけで選ばず、施工実績や口コミ、保証内容を確認しましょう。 7. 定期的なプロのメンテナンスを依頼する 施工後5年〜7年程度で、プロの点検+トップコート再塗装をセットで依頼するのが理想です。防水層に問題がなければ小規模な補修だけで済みますし、問題がある場合でも早期発見が可能です。 よくある劣化症状と対応策 症状 原因 対応策 表面が白っぽくなってきた トップコートの劣化 トップコート再塗装 小さなヒビがある 経年劣化・温度変化 業者による部分補修 防水層が膨れている 水分の浸入 防水層の再施工が必要な場合も 排水が悪い ゴミ詰まり 排水口の清掃 まとめ|防水寿命を延ばすには「気づき」が大事 FRP防水は、正しく施工されていれば非常に耐久性の高い防水工法ですが、放置すれば劣化は確実に進行します。 少しの気づき、少しの手間で、寿命を10年から15年、さらには20年へと伸ばすことも可能です。 今お使いのベランダを「少しでも長く、安心して使いたい」と思っているなら、ぜひこのブログの内容を参考に、日常的な点検とメンテナンスを取り入れてみてください。塗装の豆知識