暑い時期の塗装時に気を付ける事と注意点
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暑い季節の塗装作業で気をつけること ~夏場の外壁塗装の注意点と対策~
外壁塗装は、住宅の美観を保ち、雨風から建物を守る大切な工事です。実は、夏場は塗装に適しているとされる季節の一つでもあります。気温が高く乾燥しているため、塗料の乾きが早く作業効率が上がるからです。
しかし、その一方で「気温が高すぎることによる塗装トラブル」や「職人さんの体調管理の難しさ」など、夏場ならではの注意点も多く存在します。本記事では、暑い季節の塗装作業で特に気をつけるべきポイントを詳しく解説し、塗装を検討中の方やこれから施工を予定している方に役立つ情報をお届けします。
1. 高温による塗装トラブルのリスク
■ 乾燥が早すぎて塗膜にムラが出る
夏場は気温が30℃を超えることも珍しくありません。気温が高すぎると、塗料が想定よりも速く乾燥してしまい、塗りムラや塗り継ぎ跡が残る可能性があります。
特に水性塗料は気温・湿度に敏感で、日中の直射日光の下での作業では「乾きながら塗る」状態になりやすく、きれいな仕上がりが難しくなります。
◎対策:
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日中の一番暑い時間帯(11時〜15時)を避けて作業
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日陰になる時間帯を狙って塗装
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直射日光が当たる面は、朝や夕方に塗る
2. 塗料の適正温度を守る
塗料には、メーカーごとに**「適正な施工温度」**が定められています。多くの塗料は「5℃以上35℃未満」の環境での使用が推奨されており、35℃を超えると塗料の性能が十分に発揮されないおそれがあります。
高温下での塗装は、塗膜が弱くなり耐久性が落ちる原因となるため、気温管理が非常に重要です。
◎対策:
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朝夕など気温が下がる時間帯に作業を行う
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気温計を使って、現場の温度をこまめにチェック
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施工計画の段階で猛暑日(35℃以上)の予報を避ける
3. 塗料の保管にも注意
暑さは塗料の保管にも影響を及ぼします。塗料缶を炎天下に放置してしまうと、成分が分離したり、気化して性能が落ちたりすることがあります。
◎対策:
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塗料は直射日光を避け、風通しの良い日陰で保管
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使用前に中身をしっかり攪拌してから使用
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未使用の塗料はしっかりと密閉して保管する
4. 熱中症への対策と作業者の安全管理
夏場の塗装工事で最も注意すべきなのは職人さんの健康管理です。高所での作業は風通しが悪く、足場の反射熱や直射日光により体温が急激に上がりやすく、熱中症のリスクが非常に高くなります。
◎対策:
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定期的に休憩を取り、こまめに水分・塩分補給をする
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作業員は通気性の良い作業着や空調服を着用
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朝礼時に健康チェックや熱中症指数の確認を行う
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作業時間は早朝~午前中、または夕方に限定する
5. 足場や外部設備の温度上昇に注意
鉄製の足場や屋根、雨どいなどは直射日光で触れないほど熱くなることもあります。これによって作業効率が下がるだけでなく、火傷や事故のリスクも高まります。
◎対策:
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グローブの着用を徹底
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遮熱シートや養生ネットで日差しを遮る
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一時的に水を撒いて温度を下げる
6. 天候の急変にも注意
夏は晴天が続くイメージがありますが、午後から突然の雷雨や夕立が起きることも少なくありません。塗装直後に雨が降ると、塗料が流れたり、表面が泡立ったりする「雨染み」などのトラブルが発生します。
◎対策:
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こまめに天気予報をチェック(時間単位が望ましい)
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雨の可能性がある日は、塗装を行わない判断も必要
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施工中はブルーシートなどで一時的に保護できるよう準備
7. 夏場におすすめの塗料選び
実は夏場の塗装には「遮熱塗料」などの機能性塗料を選ぶことで、より効果的な施工が可能になります。
遮熱塗料のメリット:
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太陽光を反射して建物内部の温度上昇を防ぐ
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エアコンの使用量を抑え、省エネにつながる
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屋根や外壁に使えば、室内の快適性が向上
8. 施主側ができる心がけ
夏の外壁塗装では、施工業者に任せるだけでなく、施主側の気遣いや理解も重要です。
◎具体的には:
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作業時間の制限を理解する(涼しい時間帯の作業が多い)
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作業員の休憩時間を尊重する
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エアコンの室外機や洗濯物の取り扱いについて事前に相談する
まとめ|暑い季節の塗装は「注意」と「工夫」で成功する!
夏場の外壁塗装は、乾燥の速さや施工スピードといったメリットがある一方で、高温・多湿・突然の雨・職人の体調管理など、気をつけなければいけない点も多くあります。
重要なのは、計画段階で夏場のリスクを理解し、塗装業者と連携して適切な対策を講じることです。施工に関わる全員が暑さに負けず、安全・安心・高品質な塗装を実現できるよう、ぜひ本記事を参考にしてください。
おまけ:夏の塗装チェックリスト(施主用)
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☑ 作業時間は朝夕中心で無理のない計画か?
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☑ 遮熱・断熱塗料などの提案を受けているか?
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☑ 天候リスクの説明と対応策を業者から聞いたか?
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☑ 施工中のエアコン利用や日常生活への配慮はあるか?
以上、暑い季節における塗装作業時の注意点をまとめました。夏場の塗装をご検討の際は、信頼できる業者とよく相談のうえ、安心して進めてください。